あふれる幸せ

オモニ
わたしたちの原点
オモニ
とは

子どもの足を触って優しく起こす母
母は、いつも無償の愛を注いでくれました。
寒い冬の朝、いつものように母は決まった時間になると
私の部屋に入ってきて私を起こします。
でも、起こし方はというと、、、「起きなさい」と言うのではなく、
必ず布団の中に手を入れ、足を触り、そして
「あぁ〜温かいねぇ〜よく眠れたのねぇ」と
優しい声で起こしてくれるのです。
バス停

バス

当時、私はいつもバスを使っていました。
韓国ではバスの時刻表は存在せず、いつ来るかはわかりません。
しかし、私がバスを降りるといつもそこには母の姿がありました。
そうなんです。寒い冬空のもと、我が子の帰りをずっと、ずっと待ってくれているのです。
母の作る夕食のイラスト
母は、いつも台所に立っていました。
そして作る料理はいつもどれも美味しかった。
それもそのはず。
私の好物を、私の好きな味付けで、いつも作ってくれていたからです。

そんな私も、大人になり、結婚をし子供が出来ましたが
私も今、自分の子どもたちに対して、母にしてもらったことを同じ様にしています。
意識しているわけではないけれど、自然にそうなっています。
掛ける言葉、頭の撫で方、すべて母が私にしてくれていた事に気がついた時
うっすらと目に涙が浮かび、感謝するのです。 「お母さん、ありがとう」 しかし、母への感謝を感じながらも、
時間が出来た時には子どもたちと過ごし、いつも母は後回しになっていました。
私は、母を喜ばせてあげたい!
幸せにしてあげたい!
そして、私はこの望みを叶える一つの方法を思いつきました。

それが、「オモニ」の開業でした。
母が心を込めて私たちのために作ってくれた料理を、日本のたくさんのお客様に食べてもらって
喜んでもらうこと。幸せになってもらうこと。お客様が娘の作った料理を美味しく幸せそうに
食べている姿を母が見たらどうでしょうか。
いくら歳を重ねたとしても、母親の目には小娘にしか見えない私が、
料理を作ってみんなに食べてもらうということは、私以上に大きな緊張と
そして大きな喜びに感じるに違いありません。
「オモニ」開業後、母は二度お店を訪れてくれました。愛媛のお客様が美味しそうに
食事をされる姿を見ながら、とても喜んでくれました。
こうした、母への想いが原点となり、
私たちの経営理念が生まれました。
「韓流ダイニング オモニ」店舗イラスト